
リフォーム会社を立ち上げて、WEBサイトは作ってみた。でも集客の伝手はないし、どうやってこのWEBサイトをアピールしていけばいいのだろう…。
立ち上げ初期のリフォーム会社の一番の悩みは集客でしょう。昨今では、リフォーム会社の集客にWEB施策は欠かせませんが、何から取り組めばいいのか悩んでいる企業が多いかと思います。
この記事では、小規模リフォーム会社だからこそできる効果的なWEB集客術を徹底解説します。
地域密着の強みを活かしたSEO対策、SNS運用まで、具体的な方法を網羅的にご紹介します。さらに、リフォームポータルサイトの活用法についても、メリット・デメリットを踏まえながら詳しく解説いたします。
この記事を読めば、費用対効果の高い集客を実現し、安定した受注を獲得するための道筋が見えてきます。限られた予算でも大きな成果を上げるために、どこから手をつけるかの判断材料としてぜひご一読ください。
1. 小規模リフォーム会社の強みを活かす
大手リフォーム会社にはない、小規模リフォーム会社ならではの強みは、大きくはこの2点です。
- 地域密着型のアプローチができる
- 顧客と直接的なコミュニケーションを取って迅速で柔軟な対応ができる
これらの強みを効果的にアピールすることで、競争優位性を築き、地域のお客様から大手に負けない信頼を獲得することができます。
地域密着型のアプローチで親しみやすさをアピール
小規模リフォーム会社は、特定の地域に密着した活動を行うことで、地域住民との密接な関係を築きやすいというメリットがあります。地元のイベントに参加したり、地域情報誌に広告掲載したりすることで、地域への認知度を高め、親しみやすいイメージを醸成しましょう。
また、地域住民向けの無料相談会やセミナーなどを開催することで、顧客との接点を増やし、潜在顧客の開拓につなげることができます。
顧客との直接的なコミュニケーションで信頼関係を築こう
小規模のリフォーム会社は、顧客と直接コミュニケーションを取りやすいことも大きな強みです。営業担当者だけでなく、職人も含めて顧客と積極的にコミュニケーションを取ることで、顧客のニーズを深く理解し、きめ細やかなサービスを提供することができます。
また、施工中の細かな変更や追加の要望にも柔軟に対応することで、顧客満足度を高め、口コミによる評判の向上を図ることができます。迅速な対応も小規模事業者ならではの強みです。大手では対応に時間がかかるような細かい要望にも、迅速に対応することで顧客との信頼関係を構築できます。
顧客との信頼関係を構築するための具体的な方法として、以下の点が挙げられます。
- 定期的な連絡
リフォーム完了後も定期的に連絡を取り、顧客との関係を維持しましょう。
リピート率の向上や新たな顧客の紹介につなげることができます。 - 顧客の声をサービスに反映
アンケートや口コミサイトなどを活用して顧客の声を積極的に収集しましょう。
顧客からのフィードバックを真摯に受け止め、サービス改善に役立てることで、顧客満足度を高めることができます。 - アフターフォローの充実
定期点検やメンテナンスサービスなどを提供することで、顧客との継続的な関係を維持しましょう。
施工後のアフターフォローを充実させることで、顧客の不安を解消し、長期的な信頼関係を築くことができます。
その他の小規模リフォーム会社の強み
その他にも、小規模リフォーム会社は大手リフォーム会社にはない強みがたくさんあります。
大規模リフォーム会社 | 小規模リフォーム会社 | |
---|---|---|
地域密着度 | 低 | 高 |
顧客との距離感 | 遠 | 近 |
対応スピード | 遅 | 速 |
価格設定 | 高め | 柔軟 |
サービスの柔軟性 | 低 | 高 |
近隣の大手会社と比べて、地域の顧客にどんなメリットを提供できるかを検討して集客施策でアピールしましょう。
2. SEO対策で検索上位を狙う
リフォーム会社にとって、WEB集客は欠かせない戦略です。特に、大手企業と競合する小規模リフォーム会社は、SEO対策を徹底することで、検索エンジンで上位表示を実現し、見込み顧客を獲得する必要があります。
SEO対策は、ただ闇雲にキーワードを詰め込むのではスパムと判断されて逆効果になることもあります。ここでは、リフォーム会社がSEOで上位表示を実現するための具体的な考え方を解説します。
【ローカルSEOの重要性】地域名を入れたキーワードで目立とう
地域密着型の小規模リフォーム会社にとって、ローカルSEOは非常に重要です。「世田谷区 リフォーム」「横浜市 お風呂リフォーム」など、地域名を含めたキーワードで上位表示を狙うことで、地元の顧客に見つけてもらいやすくなります。
Googleマイビジネスに正確な住所や電話番号、営業時間などの情報を登録し、最新の状態に保つことはローカルSEO対策の基本です。また、地域情報サイトへの登録や、地域に根ざしたコンテンツ作成も有効です。
【参考】ローカルSEOの考え方「面を取る」
リフォームの分野では、多数のWEBサイトががSEO対策を進めていることから、記事を作れば明日すぐに検索上位が取れるというものでもありません。
特に「エリア×リフォーム」といったローカル検索の大きなキーワードは、リフォーム会社選びに直結することから、Googleマップ上のリフォーム会社情報と、SEO対策がしっかりなされた記事コンテンツが検索結果画面を占めています。
<「エリア×リフォーム」キーワードでの検索結果の例>
そのため、ローカルSEOでは、Googleマップ上の情報を充実させるのはマストです。そのうえで、おすすめリフォーム会社の記事コンテンツに掲載されるよう、検索上位のページに自社の紹介を相談するのも有効です。
そうやって、検索結果のどこを見ても自社に誘導できる道を確保する「面を取る」戦略も検討してみましょう。
【地域特化型キーワードの活用】お客様が検索する言葉を意識する
地域名に加えて、「マンションリフォーム」「戸建てリフォーム」「キッチンリフォーム 狭い」など、お客様が実際に検索しそうな具体的なキーワードの検索の理由を考えて、その答えとなる記事を公開することで、よりターゲットを絞り込んだ集客が可能です。
このとき、ただキーワードを盛り込んだだけや、既存の記事と同じ答えをそのままコピーするだけでは検索上位に出すことはできず、検索エンジンのペナルティを受ける危険性もあります。
必ずあなたの会社の立場から、検索している人に対してためになるアドバイスを考えて、それを記事にしましょう。
キーワード選定には、Googleキーワードプランナーなどのツールを活用すると、検索ボリュームや競合性を把握しやすくなります。また、サジェストキーワードや関連キーワードも参考に、お客様のニーズを捉えたキーワードを選定しましょう。
その他のSEO対策のポイント
SEO対策は、検索する人の参考になる良質なコンテンツを作成することだけでなく、WEBサイトの技術的な使い勝手を向上させることなども、検索順位の向上に繋がります。
具体的な内容 | 効果 | |
---|---|---|
キーワード最適化 | タイトル、見出し、本文に適切なキーワードを配置 | 検索エンジンにページの内容を正しく伝える |
内部リンク最適化 | トップページや関連する内容の記事からリンクを設置 | 検索エンジンに重要なページや記事が多いテーマを伝える |
技術的SEO | ページの表示速度向上、モバイルフレンドリー対応 | ユーザー体験が向上し、滞在時間が伸びることで検索順位向上 |
被リンク獲得 | 他のウェブサイトから質の高い被リンクを獲得 | 検索エンジンからの評価向上 |
これらの施策を継続的に行うことで、SEOの効果を高め、安定した集客を実現できるでしょう。検索エンジンのアルゴリズムは常に変化するため、最新の情報にアンテナを張り、SEO対策をアップデートしていくことが重要です。
3. SNSを活用して顧客と信頼を構築する
SNSも、現代のリフォーム集客において欠かせないツールです。効果的に活用することで、顧客との信頼関係を構築し、最終的には受注増加に繋げることができます。
費用対効果も高く、小規模リフォーム会社こそ積極的に活用すべきです。
InstagramなどSNSを活用してファンを増やす
Instagramはビジュアル訴求に優れ、リフォームの施工事例を効果的にアピールできます。高画質の画像や動画でリフォーム前後の変化を鮮明に伝えることで、ユーザーの心に響く発信が可能です。また、施工中の様子や職人さんの仕事ぶりを掲載することで、会社の透明性を高め、信頼感を醸成できます。
YoutTubeは、長尺動画に適したプラットフォームなので、さらに詳細なリフォーム情報を提供することができます。リフォームの作業の様子を早送りで掲載することで会社の信頼性を高めたり、DIYのコツや住まいのメンテナンス方法を定期的に投稿することでファンを増やしたりという活用法が考えられます。
LINEは直接的なコミュニケーションが可能で、メッセージの開封率が高いプラットフォームです。定期的なお得情報や施工事例を告知して既存顧客との接点を維持したり、リフォームの相談窓口として活用したりすることができます。
特徴 | 施策例 | |
---|---|---|
ビジュアル訴求力が高い | 施工事例、ビフォーアフター写真、動画、職人紹介 | |
YouTube | 長尺動画が投稿できるので情報量が多い | リフォーム作業の様子、DIYや住まいのメンテナンスのコツ、ビフォーアフター動画 |
LINE 公式アカウント |
メッセージの開封率が高い | キャンペーン告知、施工事例、リフォームの相談窓口 |
投稿は定期的に、ハッシュタグを活用しよう
SNSでは定期的な投稿を心がけましょう。毎日投稿する必要はありませんが、最低でも週に数回は更新することで、フォロワーの反応を維持し、新規フォロワー獲得にも繋がります。
また、ハッシュタグを効果的に活用することで、より多くのユーザーに投稿を見つけてもらうことができます。#リフォーム #リノベーション #キッチンリフォーム #浴室リフォーム #トイレリフォーム など、関連性の高いハッシュタグを複数つけましょう。また、地域名を含むハッシュタグも活用することで、地元のユーザーへのリーチも強化できます。
顧客との対話を通じて、コミュニティ感を育てよう
SNSは一方的な情報発信ツールではなく、顧客と双方向のコミュニケーションを築くためのツールでもあります。コメントやDMに積極的に返信することで、顧客との距離を縮め、信頼関係を深めることができます。
コメントやDM機能で、リフォームに関する質問を募集するのも効果的です。顧客の悩みに寄り添い、丁寧な回答を提供することで、専門家としての信頼感を高めることができます。
■ライブ配信・オンラインイベントの開催
オンラインセミナーやワークショップを開催することで、顧客とのエンゲージメントを高めることができます。
また、ライブ配信で施工現場の様子やリフォームに関する情報を発信するのも良いでしょう。リアルタイムでの情報発信は、視聴者からの質問にリアルタイムで回答することで、顧客との距離を縮め、親近感を高める効果があります。
■ユーザー生成コンテンツの活用
顧客にリフォーム後の写真を投稿してもらい、それを公式アカウントでシェアすることで、信頼性を高めることができます。ユーザー生成コンテンツ(UGC)は、企業が発信する情報よりも信憑性が高く、「自分もやってみよう」と顧客の購買意欲を高める効果も期待できます。
4. 手間を掛けずに集客できるリフォームポータルサイト
リフォーム会社にとって、安定した集客は事業成長の鍵です。しかし、SEO対策やSNS運用は時間と労力を要する作業です。そこで、比較的簡単に集客効果を得られる手段として、リフォームポータルサイトの活用が挙げられます。
リフォームポータルサイトを活用するメリット・デメリットや、サイトを選ぶ上でのチェックポイントを解説します。
リフォームポータルサイトを使うメリット
リフォームポータルサイトを利用することで様々なメリットが得られます。
- 既にリフォームを検討している見込み客にアプローチできる
- 自社だけでは展開できない多様な集客経路を持つ
- 地域ターゲティングが容易
- 信用力の向上に繋がる
■既にリフォームを検討している見込み客にアプローチできる
リフォームポータルサイトを利用する最大のメリットは、既にリフォームを検討している見込み客にアプローチできる点です。ポータルサイトには、リフォームに関する情報を求めて、積極的にサイトを訪問するユーザーが集まっています。そのため、自社サイトでSEO対策などを頑張るよりも、効率的に見込み顧客にアプローチできます。
■自社だけでは展開できない多様な集客経路を持つ
ポータルサイトは、Googleなどの検索エンジンからの流入だけでなく、独自の広告展開や提携メディアからの送客など、様々な方法で集客を行っています。そのため、自社だけではリーチできない顧客層にもアプローチできる可能性が広がります。
■地域ターゲティングが容易
多くのリフォームポータルサイトは、全国でまたは特定の地域で集客した顧客を、対象エリアのリフォーム会社に配分する機能を持っています。そのため、自社のサービス提供エリアにの顧客のみがアプローチしてきたり、提供エリアの案件のみが紹介されたりします。地域密着型の小規模リフォーム会社にとって、これは大きなメリットと言えるでしょう。
■信用力の向上に繋がる
有名なリフォームポータルサイトに掲載されることで、自社の認知度や信頼性を高める効果が期待できます。サイトによっては一定の審査制度を設けており、加盟店の信頼度をアピールしてくれます。特に、創業間もない会社や、知名度が低い会社にとって、これは大きなメリットとなるでしょう。
また、ポータルサイト独自の保証制度を用意していることもあり、その点でもユーザーが安心して申し込む材料となっています。
リフォームポータルサイトを選ぶチェックポイント
リフォームポータルサイトは数多く存在するため、自社に最適なサイトを選ぶ必要があります。以下に、主なチェックポイントをまとめました。
■応札型と紹介型
リフォームポータルサイトには、大きく分けて「応札型」と「紹介型」の2種類があります。
「応札型」は、顧客から寄せられたリフォーム案件に対して、複数のリフォーム会社が見積もりを提出して競合する方式です。一方、「紹介型」は、顧客の要望にマッチするリフォーム会社をポータルサイト側が選定して紹介する方式です。
応札型の場合は、案件に対して、見積もり提出までの営業活動を行う必要があります。顧客側の立場からすると連絡してきた順にリフォーム会社に対応するため、現地調査を獲得できるかどうかは反応スピード勝負になりがちです。また多くの案件にアクセスして応募するかどうかを判断しなければならないので、多大な営業コストがかかる点に注意しましょう。
紹介型の場合は、ポータルサイトに自社が得意な案件タイプなどを伝えておけば、自動的に自社に合った案件を紹介してくれます。
また、紹介型の中でも現地調査のアポイントまで取ってくれる「現調確約型」のサービスであれば、必ず現地調査ができる、質の高い案件のみを獲得できるのは大きなメリットです。
一方で、ポータルサイト側でふるいをかけているため、紹介される案件数が必然的に少なくなる点はデメリットといえるでしょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
応札型 | 多くの案件にアクセスできる | 競争が激しい スピード勝負・価格勝負に陥りやすい 莫大な営業コストがかかる |
紹介型 | 質の高い案件のみを獲得できる 営業コストを抑えられる 自社に合った案件のみを獲得できる |
紹介案件数が少なくなる |
■自社が欲しい顧客を集客できているか
リフォームポータルサイトによっては、特定のエリアに強いサービスや、外壁塗装特化型、エクステリア特化型といった特定のリフォーム分野に強いサービスなど、得意分野を設定している場合があります。
自社のリフォーム分野や対応エリアが限られているなら、同じ範囲で集客しているポータルサイトと提携するのがおすすめです。サイトの集客費用を100%自社の顧客になるユーザーに対して使っているので、効率よく案件を紹介してもらうことができます。
特化型をうたっていないポータルサイトが自社がほしい顧客を集客できているかどうかは、自社の顧客が検索しそうなキーワードで検索して、そのサイトの情報が出てくるかどうかで判断しましょう。
例えば「大阪市 マンション リフォーム」などと検索したときに、検索上位や広告に出てくるポータルサイトが、大阪市でマンションリフォームの案件が欲しいリフォーム会社が登録するべきポータルサイトです。
【参考】リフォーム集客に取り組む企業さまへ
現調確約型リフォームマッチングサービス「リフォームガイド」に加盟しませんか?
「リフォームガイド」では、全国のリフォームをご検討中のお客様から、希望のリフォームができる会社を紹介してほしいというお問合せを受けています。
リフォームガイドから事前にお客様の希望をヒアリングするため、各会社の得意な工事・距離などの情報から、精度の高いマッチングが可能。現調確約型を採用しているため、必ず会えるお客様をご紹介します。
お客様・施工店様双方にとって、より良い出会いとなるようお手伝いする「リフォームガイド」。ご興味があれば、下記のボタンから詳細をご覧ください。
5.まとめ
小規模リフォーム会社が、大手企業に負けない効果的なWEB集客を実現するためには、地域密着の強みを活かし、顧客との信頼関係構築を重視することが重要です。
地域密着の強みを活かすためには、特にローカルSEOは、地域名を含むキーワードで上位表示を目指す上で不可欠です。その他にも、SNSを活用して顧客との距離を縮めたり、リフォームポータルサイトの集客力を活用する方法もあります。
これらの施策を総合的に行うことで、安定した顧客獲得と事業の成長を実現できるはずです。